フィールイメージ小林です
9月11日(火曜日)AM3時 目覚ましが鳴る
明日12日には奇跡の一本松の伐採が行われる。
何時から伐採が始まるかわからない 多分 そんなに早くは手を付けないだろう
明日のAM8時に到着すれば まず一本松を見れるだろう…
と言うことは タイムリミット29時間…
29時間以内に 広島から岩手県陸前高田まで移動しなければならない
1200km…
スマートフォンgoogleMapの計算だと 12時間で到着すると出る
まぁ、渋滞なく 休憩なく 飯も水分も便所も行かず 飛ばせは 着くだろうが…
そう考えながら 出発の準備
バイクのエンジン始動は、早朝と言うことも有り 近所迷惑になるので
うち自体、山のてっぺんにあるので 大通りまで 惰性で移動して
坂を下りながらエンジン始動!!
その時 すでに3時30分
後30分以内に高速にのらなければならない いきなりピンチである。
でも、深夜の一般道 道も空いていて
AM4時の5分前に、広島の山陽道 志和インターに到着することができた。
さぁ ココから 永遠と高速を走っていかなければならない…
とにかく 最初のサービスエリアで 体制を高速仕様に切り替えなければならない
高速仕様なんだけど
アクセルグリップに出力を固定できる器具を付ける
耳栓を付ける
寒いからバイクスーツのの上にカッパを着ているんだけど
バタつくから ビニールテープで固定する。
この仕様で ずいぶん楽になるのだ
楽になるということは、それだけ距離を伸ばせるということで…
さぁ また 発進!!
ひたすら 走る
走る
走る…
書くことが無い…
渋滞もなく 順調に走っていたのだが…
兵庫に入ったばかり
夜も明けだしたころ
どうも 路面が濡れているようだ
しかも 土砂降りの直後っぽい
夜のバイク走行で怖いのは、夜間の突然の雨
昼間なら、雲の状況を見ながら走行できるので ある程度雨の予測ができるのだが
夜だと雲の状態が分からない…
少しの雨位なら すぐウエアも乾くけど ゲリラ豪雨の場合は
対処のしようが無い
またまた、パーキングエリアに寄って スマホで雨雲レーダーを確認する・・
と、自分が今から走行する方向に真っ赤赤の雨雲が…
しょうがない 雨具フル装備で走行することに
雨具フル装備
カッパの上下にブーツ用カッパも装着
ビッグスクーターの時はブーツ用カッパなんかいらんかったんやけど…
バイクのタイプを変えること 得るものもあれば失うものも有るんだよね…
さて、また 発進・・・
そして、走行中 ふと思った。
普通のルートだと 今走っている山陽道から大阪、京都に入って、
新名神で三重まで抜けて、伊勢湾岸自動車道、新東名、東京 と言ういつも使っているルート
実際 どういうルートが良いのだろう…
東京の環状は絶対混む 体力を消耗されるだろうから 避けて通った方が得策かも と思いだした。
そこで、思いついたルートが北陸道で福井県 日本海に出て ひたすら日本海側を新潟まで走り
新潟から上越道を通って東北に出るというルート
後から聞くと 結構 首都圏を避けてこのルートを通るという手法は一般的らしい
いつも曲がる所を直進し、北陸道に入る。。
コチラ、結構 アップダウンに曲りが多い 山の中を走っている。。
しばらく 走っていると 海が見えた!!
福井県の日本海!!
ふと 思う 福井県は日本一 原発の多い県
大飯原発こそ見えないが、敦賀原発が見ることができる。
今から、福島にも行こうとしているのだが、
なんだか 複雑な気持ちになる。
あ・・・ 先に 言っておきます。
僕は、原発に対しては 中立派です。
海を臨みながら そこの売店で昼飯を食べる
海の幸丼 的なもの
980円
おいしかったよ・・・ おいしかったんだけど
一つ気になる事…
イクラってあんなに硬かったっけ…
奥歯で噛もうにも、つるつると避けられ
ちゃんと奥歯に当たっても結構力入れて やっと プチッって弾けるような…
ホンモノか? このイクラ それとも 貧乏舌なのか…
どんどん走るよ…
途中のパーキングエリアで変な猫に遭遇
石川県も通り越し、富山県に入った時
さすがに、もう広島ナンバーが珍しくなってきた頃
会話第1人と話すことになった。
60代後半のおじさん
広島からって・・・ どこ行くん!
明日の陸前高田の一本松伐採を見に行きます。
と言うと
そこから 永遠とおじさんの武勇伝話が始まった。
ごめんなさい… 明日の8時までに陸前高田に行きたいので
そろそろ失礼します… と切り抜けた。
話をするのは嫌いじゃなけど あまりタメにならない話は関心がないの… ごめんね…
っていうか 先を急いでいるんです!!!
正直、ここまですでに広島から700km近く走っている。
まぁ 1000kmまでなら耐えられる(経験がある)ので心配はさほどしていないが
1000kmを越えると未知の世界であり なるべく陸前高田付近まで行きたいという気持ちと
明日も長距離走らなければならない と言う想いが 気持ちを焦らせる。
このころには、雨も上がって カッパ装備も解除していた。
そして、また ひたすら走り続ける…
この辺から、北アルプスがそびえたっていて 高速道路もトンネルが続く…
北アルプス山脈の方を見れば どんより黒い雲が 山を覆っている… 怪しい…
そのまま 走行し続けるが。。。
あるトンネルの入り口で
「トンネル出口 雨注意」 と掲示板が…
は? と思いながら トンネルに入っていく…
結構長いトンネル… 2~3kmあったんじゃないかな…
出口が見えたが 様子がおかしい…
「白い滝みたいなのが見える…」
なんじゃありゃ… と息つく暇もない…
トンネルを出た瞬間
『ばっさぁぁぁ~~~!!!!』
『うっぎゃぁ~~~~~!!!』『イタイ イタイ イタイッ!!』
完璧なゲリラ豪雨!!
10m先も見えん!!
ブレーキも出来ないので 惰性でスピードダウン!!
コッチ超 無防備 夏仕様!!!
いろんなところから冷たい液体が肌に染み込む…
これは、非常にマズイ! マズイぞぉ…
メッシュの靴の中が「ダム」になっている…
走行中のトンネルや架橋下でバイクを止めることも考えたが
この雨の中 余計に危ない…
死ぬよりびちょびちょになった方が良いので
とりあえず 次のパーキングエリアまで諦めることに…
10kmほど走って やっとパーキングエリアを見つけた
すかさず 左ウインカー!!
最近のパーキングエリア、サービスエリアは良いね
ちゃんとバイク駐輪場があって 屋根まで設置されている。
行ってみると 先客が一人いた 250ccのオフロードバイクだ…
着いて ヘルメットを脱ぐなり そのオフローダーと二人で大笑い!!
会話はそれだけだったんだけど それぞれがカッパ仕様に模様替えし また戦場に帰っていく。
オフローダーの方が、先に 「じゃっ!」って出たんだけど
よく見ると グローブをしていない…
きっと 痛いだろうな… と思いながら見送ったが…
3分後くらいに 僕も戦場に戻ったが こっちは、もうフル装備だし、700㏄という排気量と言うこともあって
あっという間にオフローダーに追いついた・・・
すごい 手が痛そう… 多分 スピードが出せない原因は手が痛いからだな…
ライダーならご存知と思うが、バイクでの雨は、ハンパなく痛い!!
80kmも出せば、BB弾モデルマシンガンで乱れ打ちされているような感じ…
それがゲリラ豪雨で高速走行ともなれば きっと激痛が走っている事だろう…
北アルプスを抜けると 雨が止んだ…
カッパ仕様を解除して、更に進める。
どんどん、新潟に近づくにつれて日が落ちて暗くなってくる。
今何時だ… 時計を見る17時…
広島より日が落ちるのが早いよなぁ… っていうか13時間走り続けたなぁ・・
走行距離も もうすぐ1000kmを越えそうだ…
さすがに疲れた…
新潟の黒崎パーキングエリアで夕食を食べる。
何食べたっけ… 忘れた 記憶にない…
さぁ 今からは、磐越道をひたすら走らなければ…
もうその頃には、真っ暗になっていた。
しかも 1車線対面通行… 怖い…
更に走り続けていると 初めて 震災の影響が目に見えて出てきた
高速道路の道が凸凹になっているのだ…
バイクだと100kmぐらいの高速で走ればハンドルを取られそうになるほど…
高級スポーツカーもヤバいね
きっと底を擦るよ・・・
そういえば、富山でゲリラ豪雨に遭って びしょびしょになった衣服
走行中に大体は乾いたんだけど 靴だけはどうしても乾かない
超気持ち悪い…
ひょっとして、靴下までびちょびちょだから渇きが悪いのかな…
と靴下だけ着替えることに…磐越道の最後 磐梯山サービスエリアに
着替えながら、嫁と電話…
靴下を絞れば、ボタボタと水がひた落ちる…
これじゃ乾かんわ…
濡れた靴下をバイクのトップケースにバンドで固定し
走行の風で乾燥させることに… 夜中だし、こう言う旅は カッコウ悪さなんて気にしないのだ。。
ロングツーリング中 って感じで良いでしょ(^^)
さぁ 今度は、東北道に入って北上!!
陸前高田に行くには、一関というインターまで行かなければ…
いや、その前に寝ないと…
出来れば、明日、起きて1時間くらいで陸前高田に到着できるよう場所で休みたい。
どこで、休もうか…
東北道に入ると 急に車の量が増えた。
結構、キツイなぁ・・・
もう夜も22時を越えている。。
行けるところまで… 行ける所まで…
走行距離も1000kmを超え、体も限界… 背中、肩が痛い…
そう言う限界の状態で走っていると
いきなり、夜空がピカッ! と光った!!
ナニナニ!?
見ると 今から向かうであろう 方向が 1分に1回の頻度で光っている。
雷だ…
でも 今はまだ雨も降っていない…
例によって、パーキングエリアに寄り雨雲レーダーを確認する。
先に、真っ赤赤の雨雲が… しかも数時間停滞している模様…
どうしようか… 雲の様子を30分ほど休憩しながら伺う
もう少し進んでみよう 降ったら降った
でも 雷の下に入った時は、そこで一晩過ごそう そう考えた。
そして また走り出す・・
が・・・ やっぱり 雷を見ると 怖さイッパイ
しかも 夜の雷は 余計に光って見える。。
打たれて死ぬのは嫌だ…
陸前高田までまだまだだけど 早起きすれば間に合うさ!!
(結局 伐採の時間も知らないので 超不安なのだが)
体力的にも限界 次の休憩地点で休もう!!
で入ったのが、宮城県 泉パーキングエリア
本来、休憩する場所と言う事なので テントを立てるのは良くないことなのですが
そこを注意して、人目につかない影の奥の方にテントを立てて その中で一晩を過ごすことになった
耳栓して、エア枕して・・・ 瞬殺でした・・
一言…
僕は車でも車中泊するのですが、車だとゆっくり寝れることが許されて
バイクだと、ゆっくり寝るスペースさえ無いというのは辛い
ネットとか見ても 机にすがって寝たりとか
そもそも 安全に走行させるため、居眠り運転を防止するため という目的を持っている施設なのなら
もう少しライダーに配慮してほしい っていうか ライダーがテント張れる場所が欲しい
軽自動車と同じ料金払っているんだから…
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