フィールイメージの小林です。
なかなか 話が進みませんね…
仕事が決して暇… と言うわけではないのですが、
その合間をぬって 書き溜めれますので そこはご愛嬌
前回は、陸前高田市内の状況を動画と写真でお伝えしました。
今回は、気仙沼に入ります。
陸前高田から、気仙沼に抜ける道中 港が見えました。
何隻かの漁船が停まっており 漁師さんたちが 何やら働いているのが見えました。
活気を取り戻しつつあるのかな…
今回の旅では、色々な経済状況を自分で確認するのも一つの目的
漁師さんに話を聞いてみよう!
と言うことで、港に降りて行った。
めちゃ カモメがおるし・・・
しばらく 遠目で漁場の方々を観察し、近づいて声をかける…
「何を取られているんですかぁ?」
次の瞬間 あ・・・ 話しかけるんじゃなかった・・・ と後悔が襲う
「サカナば☆ДшЮ◇ξ※、Λ⊆шσ!」
理解できた言葉は、サカナ だけ・・・
激しい ずぅずぅ弁で 内容がさっぱり 分からない・・・
返事に困ったので
とりあえず、先行 先行で
「あ・・・ 僕 広島から来たんですよぅ。」
すると
「ヒロシマば☆ДшЮ◇ξ※、Λ⊆шσ!」
やばいぃ!!!
もう 曖昧に返事するしかない・・・
「へぇ・・」 「そうですかぁ・・・」 「すごいですねぇ・・・」
この3ワードをサイクルさせる・・・
いつの間にか、僕の手の中には、小さい赤ちゃんホタテを手渡されていた。
これ どうしたらいいんだろう・・・ と 悩む中
最後に、皆さん 元気そうでよかった! がんばってください! と漁師さんたちを後にした。
これはこれで、良い思い出。
これまで、ずっと被災の暗い所しか見ていなかったので、漁師さんの活気に少し元気づけられた
さて、先へ進まなければならない
港から国道へ出るまで 1km位の峠岬を登らなければならない
走行中 ふとスマートフォンの充電状態が気になった。
走行している間はずっと充電されているはずなので、ずいぶんたまっているはず・・・
と、期待して 充電を確認してみたが ってか 電源すら付かない・・・
(スマホ電源の問題起源は③ブログを参照)
いったいどういう事だ!!
岬峠の木陰でいったん停止し
ひょっとしたら、12V-USB変換が、ぶっ壊れたかもしれない と思い
違う充電方法として 面倒くさいが
12Vから家庭用100Vへの小型インバーターも持ってきていたので
それをかえしてタブレットPCにつなぎ、そこからUSBで給電するという荒業を取った。
ところが、タブレットの画面を確認してみると バッテリーで動いているアイコンが出ている
「電源が来ていない・・・」
と言うことは、シガーソケット分配機に問題が有るのだ・・・
しかし そのシガーソケット分配機 なんと バイク車体のバッテリーの奥に入れ込んでおり
いろいろ部品を外さないと たどり着けないところに置いてあるのだ・・・
これも、旅の醍醐味! ここに腰を据えて修理するか・・・
と、メットインの中に入れている荷物を全部取り出し
車載工具の+ドライバーで、バッテリーカバーのネジを緩める・・・
かなり きついぞぉ・・・・ 力を入れてぇ~~~!!!
「グニィ!」
ドライバーの根元がバカになった。
もう そっから ぐるぐる回るだけ・・・
なんじゃ この ちゃちな車載工具は・・・
頼みのこの+ドライバーがこんなんじゃ もう修理することもできない・・・
しょうがない ホームセンター見つけて 修理部品を購入するしかない・・・
また、荷物をメットインに詰め込んで 走り出す
国道(気仙沼バイパス)を走っていると しばらくして 気仙沼市街コチラ となっていたので
そちらに曲がろうと思ったが、丁度 そこに ホームセンターを発見!!
立ち寄ることに。
まず、格安のドライバーセットを購入。
そして、分解作業に入る。
奥から、シガーソケット分配機を取り出す。 原因はなんだろう とシガーソケットの♂差込部を分解してみる
中から出てきたのは、ヒューズ・・ よく見てみると ヒューズの中の線が切れている。
これかぁ・・・ と言うことで、再びホームセンターに入って 同じヒューズと
そう言えば、朝から何も食べていない・・・ ってか朝も食べてない・・・ もう14時を越えている
なので、10秒チャージも一緒に購入。
チャージしながら ヒューズを直した。
自分ながら、これで完璧! 今度こそスマホが充電できる! と思い込んでいた。
実際には、充電されていない状態で また 国道に戻る。
何故、充電されていないか・・・ それは また 後日
気を取り直して 気仙沼市街に入る。
腹減ったなぁ・・・ やっぱ 10秒チャージだけじゃ戦はできんぜよ・・・
なんか よさげな店が有ったら 入ってやろう! と そういう気分で走行していたら
すぐ なんだか ブレハブで作られたショッピング街を発見!!
雰囲気が賑やか。
あ! なんか 面白そう! ここに 寄ってみよう!
バイクを止めて、色々な店を散策する。
とにかく 腹減ったので、「食事亭 塩田」に入ることにした。
おいしそうな 丼を注文する。
すると、店主が、良いカツオが入ってるから それを乗せても良い? って聞いてきたので
じゃぁ それで お願いします。 と出てきたのが これ!!
これねぇ・・・ やばかった!
②ブログでも海鮮丼食べてるけど 比べ物にならないくらい うまい!!
特にね、 このカツオ!! こんなカツオ食べたことが無い!!
カツオって こんなトロッとした感触 持ってるんだ・・・ と
結構衝撃でした。
オーナーの奥さんでしょうか、 このカツオ めちゃめちゃうまいですね。 って聞いたら
これ、今朝市場で落とすことができたんよぉ めったに手にいてることができない代物よぉ と
なんか、天然でホンモノはこんなに味も触感も違うんだ… と改めて思いました。
ここの、店主とも色々お話ししたかったのですが、違うお客様と楽しそうにお話しされていたので
邪魔するわけにもいかず お店を後にしました。
お土産も買わないとね!!
今回、いつもの旅より 多めに買う事、色々な近所、関係先 範囲を広げて配る事 そして生産地に陸前高田や気仙沼、石巻など
被災地の地名が入っていることを条件に挙げている。
お・・ なんだか 良さげな店がある。
「小野寺商店」
中に入ってみる。 中にはお姉さんが一人。
何を買おうかと物色していたら お姉さんが声をかけてきてくれた。
広島からバイクで来たことを話すと 驚いていた。
「僕、一本松が伐採されるのを知って、ホンモノが見ておきたいって思ってきたんですよ」
「え? もう1本松って切られちゃったんですかね・・・」
「あぁ 僕が陸前高田を出る時には、もう枝は全部切られていましたねぇ・・
そう言えば、映像を取っていますので、見られます?」
と、聞くと 見たいみたい! と言われ カメラをセッティングしていると
まぁ、ここにでもゆっくり座ってください コーヒー準備しますんで。
と、テーブルに案内してくれ、コーヒーまで出してくれた。
僕は、その時 一つ気づいたことが有って、
地元の方々にとって、一本松は復興の象徴であり、 でもそれぞれの方が 明日のために生きており
一本松を気にはかけてはいるが見に行くことはできない。
だから どうなったのか気になるようなのだ。
そう言えば、漁師さんにも一本松がどうなったか・・ と聞かれた。
それくらい、地元の人々は、一本松を愛しているんだな・・・ と。。
動画再生のセッティングができたので、お姉さんにお見せした。
2分ほどの映像 切断された瞬間が画面で流れる。。
動画が終わる・・・
「こんな感じだったんですよ・・・」 とお姉さんを見上げると
なんと 目からは涙が落ちているじゃないですか!!!
「えぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!」 まじっすか!!!
お姉さんも なんで涙が出るのかわからん という。
もう 本当に お姉さんの涙には驚かされました。
どんだけ一本松の存在 大きいねん・・
この話をきっかけに、話は大いに盛り上がり
色々な被災のお話を聞くことができた。
写真は、著作物なのでここでは出せないけど
小野寺姉さんの自宅が基礎部分だけ残されて その隣に第十八共徳丸っていうデッカイ船が押し寄せてきている写真を見せてもらった。
この船の隣の家、 私の自宅・・・
もう、自分の中で強烈だった・・・
なんか、こっから 聞いて良い世界なのか、どうなのか・・・
えっと・・・ ご家族は・・・
聞くと 全員 無事で、偶然も重なって家族で高台に避難することができた とのこと
なんか その話を聞いた瞬間 ホッとした自分がいることに気づく
「生きていてよかった・・・ 本当に・・・」
小野寺姉さんとの出会いは、本当に良かったと思う。
そうそう! お土産を買わなければ!!
いくつかのお土産を手に取り、
小野寺姉さんに これ買って帰ります。 清算しておいてください 僕 ちょっとバイクに名刺取りに行きますので、
と、店の外に出る。
バイクから、名刺を取り出し 店に入る そして姉さんとその頃には店に帰っていた旦那さんに手渡す。
すると、姉さん 僕の名刺 写真付きなんだけど
「カッコいいねぇ!! カッコいいねぇ!」と連発し レジ机のマットの下に見えるように入れようとするので
イヤイヤ それはさすがに恥ずかしいですわ・・・ と訴える・・・
えぇ?? と言いながら 飲み物陳列に行き お茶のペットボトルを手に持ち
これも 入れておいてあげるから 飲んで!
っと お土産と一緒に入れてくれた。
僕、みんなと一緒に写真撮りたいです! って言うと 快く引き受けてくれた。
外に出ると 隣のお茶屋さんのお母さんが表に出ておられて、
これまた、シャッターをお願いした。
それが、この写真!
本当に、とってもいい方々です。
また 絶対行きます!!
そして、広島にも来てもらおうと思います!
近所のショージで復興物産店 を企画しようかな と・・
あぁ・・ その時に のちに出会う大学生にも来てもらうと スペシャル面白いかも!!
渡航費ぐらい出すよ!! ・・・ いや 大阪から広島まで自転車で来い!!
と、 まぁ そんなこんなで、そろそろお別れしなければならない。
その時には、小野田姉さん 旦那さん お茶屋のお母さん でお見送りしてくれた。
皆さん 本当にありがとう!! また必ず 3年以内に伺います!
また 更なる活気を見せてください 楽しみにしています。
それから、このブログを見ている方々
気仙沼にお越しの際には、是非 「気仙沼 鹿折 復幸マルシェ」に立ち寄ってみて下さい
本当に、心温まります。。
っていうか、皆さん 今までの小野田姉さんとのやり取りで、なにか「大事」な事を忘れているのを
お分かりですか?
次回、それを思い出して、とっても焦る事になるのです・・・
そして、若者よ・・・ 次回登場か・・
2012年10月3日水曜日
NC700Xで行く被災地回り⑤ 「気仙沼 鹿折 復幸マルシェ」
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