2013年8月9日金曜日

ISO 何の為に取得する? 返上? 

ISOの取得 私は、決して強要はしない
支援先にて、
経営者の話より 現場の意志を尊重し、活動できる範囲で見直しを行っている。
そして 今、とても困っていることが有る。
社長は、大企業のようなISOの仕組みを構築したいという。
現場サイドのISO事務局は、今の状態を変えたくない と言う
変えたくない理由は、小さい会社なので あまり深入りしたものを作ると 対応しきれなくなるのが怖いという
双方の言い分も分かる。

そもそも何故、ISOの取得が必要なのか…
本来 ISOの取得の目的は「品質や環境、安全を継続的に良くしていくため」なのだが
ヒヤリングをしていると、大体違う回答が返ってくる
クライアントが「ISOを取っていないと取引してくれない」
そこに、軸が行っているところが大半。
品質、環境、安全を良くしていくためではなく、取引を続けていくために ISOを取得しているのである。
日本のISOの機関は、そこに対して間違った考えの是正もすることなく
定期審査を行う ISOを維持するためだけでも多大な予算を払う。
外部審査員もそれが分かっているから、クライアントからの「取引が継続できる為」の審査を行う
もし、事故が発生したとしても、審査をした外部審査員には、なんの責任も無い
2007年 菓子メーカーの不二家で消費期限切れの材料で一部洋菓子の製造が行なわれていたことが発覚しました。
不二家は、ISO9001を取得しておりましたが、審査登録証の一時失効を言い渡されました。
私は、この時思いました。
9001を取得しているのに消費期限切れの材料が使われているなんてありえない!
消費期限切れの管理はどのように行っていますか? っていう質問は必ずするはず。
そして、これほどまでの不祥事なら、点検票にて必ず不適合が見つかるはず
外部審査員は、いったい何を審査していたんだ? 
でも、こういう事態が起こっても 外部審査員は何のおとがめも無いのでは。
失効を言い渡すだけなのでは。
とても理不尽な思いです。
より良いISOを遂行していくのならば、
外部審査員にも責任を持たせるべきだと思います。

私自身もよく聞かれます。
ISOを取得しようか悩んでいる。
若しくは、ISOの返上を考えている会社に
「クライアントにISO以上の管理運用システムを社内に構築する 社外審査員として審査していただくという事で認めて頂けないでしょうか
 とクライアントに掛け合ってみては」
いわゆる、ISOの仕組みを使って その仕組み以上の運用をクライアントに認めてもらうと言う事
知っていましたか?
トヨタはISO9001 品質を取得していません。
理由は
トヨタ自動車はISOレベルはすでに達しているということで、認証取得は行っていない。
との事です。
なぁなぁな審査員に訳の分からない指摘を受けて 訳の分からない是正をして自身の首を絞めるのなら
一番厳しい「お客様」に見てもらった方が、よっぽど将来が有る。
目的も「取引継続」から「品質、環境、安全の向上」へ変わる。
保証はできませんが、試してみる価値はあると思います。
最初の話に戻ります。
私のお客様のヒアリングを行った会社のISO事務局の
クライアントが「ISOを取っていないと取引してくれない」という考え
それを、「ISOと言う仕組みを使って より良い品質、環境、安全を社内で構築していく」と言う考えに意識を変えていくことが
当面の私の仕事になろうかと思います。
次回 ものづくり現場には どんなストーリーが待っているかな


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